卒業を節目に印鑑を

日本と韓国に残る印鑑の文化

象牙の実印

日本で最も有名な印鑑といえば、福岡県で出土した国宝の金印「漢委奴國王」がありますが、この印鑑は遥か昔に中国より贈られたものと言われています。もともと中国が発祥の地とされている印鑑ですが、いま現在、実際の生活の中で印鑑が使われているのは、日本と韓国だけだそうです。

香港などに行くと、印鑑ショップがたくさんあり、流麗な書体や華やかな柄の印鑑ケースなど、中国ならではの印鑑を作ることができますが、あれは主に観光客用で、お土産やお気に入りの石で印鑑をお守り代わりに身に着けるために買う人などがほとんどだそうです。

ただ、印鑑文化が残っている韓国でも、普段はサインで済ませることが多く、戸籍や重要な契約書類などの際にしか印鑑は使わないようで、日本のように宅配便の受け取りや回覧板の閲覧確認といった日常のあらゆるシーンで登場するような事はあまりないようです。
もともと、韓国では名前の表記は漢字とハングルの2種類があり、印鑑に関してはどちらの表記でも良いとのことですが、最近の若い人たちの漢字離れが進んでいるため、ハングル文字で印鑑を作る人の方が多いそうです。また、韓国人は同姓の人が非常に多いため、フルネームで印鑑を作成するのが基本です。

このように、同じ印鑑文化といっても、日本と韓国ではずいぶん趣が違うようです。その韓国でも、印鑑廃止に向けた動きもあるとかないとか…ともあれ、日本に深く根付いた印鑑文化。大切に守りたいものですね。

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